平成21年の事故件数を昼夜別にみると、交通事故全体に占める夜間の割合は、3割以下であるのに対し、死亡事故は、ほぼ半数の48.7%を占めています。このことから、夜間での死亡事故率は昼間の約3倍になり、夜間に事故が起こった場合、それが死亡事故になってしまう確率が非常に高いということがわかります。
ここ数年をみると、昼夜間いずれも減少していますが、とくに夜間の減少が顕著となっています。飲酒運転および車両単独の事故が減っており、これが死亡事故減少の一因と考えられます。飲酒運転をしないのはもちろんのことですが、視界の悪くなる夜間は、とくに注意して運転する必要があります。
また、月別死亡事故発生状況をみると、毎年、12月がもっとも多くなっています。平成20年と平成21年を比較すると、5月・9月・11月を除く、すべての月で死者数が減少しています。年間を通してみても、死亡事故は減少傾向にあります。これは、シートベルト着用者率の向上、事故直前の車両速度の低下、悪質・危険性の高い事故の減少によるものといえます。
さらに、死亡事故件数を道路形状別にみると、市街地の交差点が1,544件(32.3%)ともっとも多く、次いで、非市街地の単路、市街地の単路の順となっていますが、市街地の交差点での死亡事故を前年と比較すると、57件(3.6%)減少しています。
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2012.02.07